人生自主休講

偏差値3が語る人生

童貞の卒業式①

どうも底辺大学生です


生きるとは寝、食、抜。
3拍子揃った人間生活。
睡眠、食事、性欲の3大欲求に人間は抗うことが出来ない。
昔の子供は、睡眠や食事は出来ても性欲を満たすものはほぼない。

 

f:id:bandTEIHEN:20200504180252j:image


ネットが発達した今の時代はエロに優しい。昭和の人は河川敷でエロ本を探すことがあったらしいが
令和を生きている僕達からすれば考え方が発展途上国なのだ。
今の時代エロはフリー。自由なのだ。
全世界エロ先進国時代。今、見ている端末でエロ画像と調べればすぐに出てくる。
まるで水のように溢れている。股からも何か溢れている。

 


だがしかし、満たされない。
あくまでエロ画像というものは虚像に過ぎず、
その先には何が待っているのかわからない
ワクワクやスリル 想像も出来ない何かが待っている気がした。
エロとは冒険、だからセックスとは宝なのだと信じていた。

 


高校2年生にもなって彼女いない歴=年齢
周りは卒業しているのに取り残される恐怖。
虐められていて孤独を感じていた時を思い出す。
居場所はネットだけ。そんな苦痛を味わうのはごめんだ。
探すしかない。童貞卒業を目指し男は旅立つのだ。

 

f:id:bandTEIHEN:20200504180338j:image

ネットの海へ。
皮肉なものでネットを居場所にしたくないのに
探す場所はインターネット。
ロイヤルストレートブッスの僕は現実で彼女など出来る気配もない。
進むも修羅。戻るも修羅。
ならば楽な修羅を選ぶのみ。

 

 

そうと決まれば行動は早い。
Twitterや今は亡きアプリひま部。
様々なSNSサイトに登録した。
夏休みということもあり、時間は無限と言っていいほどある。
手当たり次第に当たって砕ける。
地球には人類70億。女性が35億人いると考えると10人や20人
いや100や200人に嫌われようと問題がない。
だって他にいるんだもの。

f:id:bandTEIHEN:20200504180513j:image

 

誰でもヤりたいという気持ちが
先走っていた僕だが
なんだかんだで数件はアポが取れた。
やはりハートは大事だ。顔では負けていようと
心と股間だけで人は戦える。そう確信した。

 

 

ここで一つ問題が起きる。
コンドームなのだ。
備えあってプレイなしは恥ずかしいだろう。
通ぶっていた僕は今まで買ったことがなかった。
備えなくてプレイあり。
不味いだろう。いくら何でも。
初対面の中に出すのは。
いや初対面じゃなくても中に出すのは無礼なので
初対面の中に出すのはマナー講師にきっと怒られる。

多分だけど色んなところから怒られる。
誰かが昔こういった
「コンドームを付けれない男は挨拶ができない男と同じ」

 

 

生まれてから礼儀は正しい。挨拶が出来ていい子と褒められてきた僕。
こんなところで礼儀を終わらしてたまるか。僕はいい子なんだ。

f:id:bandTEIHEN:20200504180740j:image

 

そう思うといてもたってもいられなくなって気付いたら財布を後ろポケットに入れて
自転車で駆け出していた。蝉が交尾してる夏の日のことだ。

近所の薬局は恥ずかしい。汗をかいた量が石油なら今頃、石油王じゃないのかと思うほど
汗をかいて着いた薬局はまるで三蔵法師が目指した天竺のような達成感があった。
だが、ここは通過点。ゴールはその先。まだ油断してはいけない。

 

 

薬局に入ると人工的な寒さが僕を癒す。
コンドームの箱の前に立つと今度は別の寒さが襲ってくる。
恐怖だ。恐怖に襲われているのだ。
店員さんからすれば、初見の客がコンドームを買っていく。
それだけのことなのだが僕からすれば大仕事。
重大な極秘ミッション。そう例えば大麻の密輸のような。

 

緊張が高まる。他に方法がないか必死に頭で駆け巡らせる。お菓子とお菓子の間に挟んでコンドームを買うサンドイッチコンドーム作戦や
レジを通さなければ恥ずかしくないとコンドーム盗難作戦など脳内で考えた。
人を犯す前に罪を犯してどうするんだアホかと思いながら悩むこと1時間。
オペレーション名が決まった

 

 

「プレゼント包装作戦」
コンドームにプレゼント包装を頼むことで
あたかも自分は使いませんよ潔白ですよとアピールし、
なおかつ人にプレゼントの気遣いもできるという人間性を出していく
これがIQ2億からなる天才脳内コンピュータがはじき出した答え。
勝利の2文字。確信していた。そうと決まれば一目散にレジへと向かう。

 


「すいません これプレゼント包装してほしいのですが」

店員は薄ら笑いを浮かべている。
まるで勝利を確信していた顔。鏡を見ているようだった。
そう 勝利したのは僕のはず。なのになんでこいつが笑っている?
何故そんな余裕そうなのだ??まだだ。まだ僕の勝利は残っている。
次の一言で僕の余裕が全部ひっくり返されたのだ。

 


「うちの店 プレゼント包装やってないんですよー」

 

f:id:bandTEIHEN:20200504180642j:image

 

負けた。完全敗北
しかしこれはライアーゲーム
騙される方が悪い。罪は犯さなかったがミスを犯してしまったのだ。
よく考えれば気付くことだ。
薬局でプレゼント包装を頼むやつなんて全国のサンタクロースさんかコンドームを買う僕くらいだ。
コンドームを買うことに気をとられてプレゼント包装を行っているかの確認を怠ってしまった。
もしも少しでも、落ち着いて居れば
ほんの少しでも度胸があればこんなことにはならなかった。

これではコンドーム買うことをアピールしているガキではないか。
恥に恥を上塗り。恥の厚化粧で僕は薬局を後にする。

 

 

この敗北は心に刻んだ。
もう二度と僕は負けない。
そう自転車の籠に入れたコンドームに誓った。